来月14日(日)に豊岡市竹野浜で行う海岸&海中清掃では、全国約300団体が参加するNGO-JEAN(クリーンアップ全国事務局)のゴミ種類調査を行います。
その主宰者、NGO-JEANの小島あずさ代表の共著『海ゴミ-拡大する地球環境汚染』は中央公論新書で7月末に出版されまして、遅ればせながら、昨日おとついの2日で読み終わりました。
読んで率直な感想。
これは、海辺の活動をするリーダーは必読です。海辺を漂う漂着ゴミについて語れるのは、実際に海へ足を運ぶ私たちリーダーだから、私たちが友達や知り合いに、今の海辺の漂着ゴミについての話を伝えて、それを広めていって、聞いた人が自分たちの問題と捉えて日頃の生活でゴミに注目して頂けてこそ、海辺の漂着ゴミは減っていくのではないかと私は思うのです。
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この本は6章から成っています。
第1章 日本中の海岸に「ゴミ」が漂着する
第2章 漂着ごみとは何か
第3章 大量のゴミが国を越えて移動する
第4章 「漂流ごみ」が海洋生態系を危機に陥れる?
第5章 漂流・漂着ごみに対処する法律・制度
第6章 進み始めた漂流・漂着ごみ対策
私もこの秋の海岸清掃プロジェクトで頭を抱えている「回収ゴミの処理vs行政」についての話も第5章に書かれていたので、寝る間も惜しんで読んでいました。
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回収ゴミの処理問題、詳細は申し上げられませんが、たとえ話を上げて分かりやすく説明しますね。これは実際によくあり、私も困っていることなのです。
例えば、お客様がファンダイビングをしていたときに割れたガラス瓶を海の中で見つけて、拾ってきたとしましょう。その割れたガラス瓶、危ないですね。それをご自分のBCのポッケに入れて安全に持って上がってきたのですが、みんなが器材を置いている場所に割れたガラス瓶のまま置きっぱなしなのです。
上げてきた方は漂着ゴミに関してとても見識の高い方で、ガラス瓶は自然にあるものでは無いし、魚が傷ついたらあかんので、上げてこられた。
ですが、陸に揚げてきて、適切に処理するところまで面倒を見て頂かないと、置かれた側は迷惑ですね。何も言わずに置いていくのですから。事実、私はいつもそのようにお客様がダイビング中に回収なさったと思われる漂着ゴミは、店に持ち帰って分別してゴミ箱へ入れていますが、その処理代は店の経費にかかってきます。
たかがガラスひとつで、とおっしゃるかもしれません。しかし、それが例えばビーチクリーンで2トントラック5台分のゴミだとしたら・・・? 「うちで発生したゴミでないのに、なんでうちで処分費用を出して、何日もかけて処分せなあかんの?」となります。
塩を含む漂着ゴミは簡単に焼却処分すらできないものも多く、それでなくても地方財政が貧窮している過疎地であれば余計に困惑・困窮してしまいます。実は、漂着ゴミの処分は回収した人が負担しなければならないのが今の法律なのですが、私たちNPOや環境活動団体は行政側と話し合って処分や費用負担をその都度お願いしているのです。
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「何のために海岸清掃をするの?」
過去何度か小島代表とお話をさせて頂く機会があり、その中で知ったのは、ゴミを拾ってきれいにすることが目標じゃなくて、ゴミを海へ出さないようにするにはどうしたらよいのか?ゴミにしない工夫はあるのか?という、一段高いステージを考えること。そうでないと、いつまで経ってもゴミ問題は解決しないということ。
そのエッセンスが随所に書かれていて、ただ、海洋動物たちへの被害の悲惨さだけを訴えているのではなく、私たち海辺のリーダーが実際に海岸清掃を主催するにあたっての心構えとかバックデータなどが書かれているので、海辺のリーダークラスは、この本を「海岸清掃マニュアル」として是非読み込んで頂きたいと思います。
そんなに高い本ではなく、夏目漱石一人で、おつりが来る「820円+税金」です。海岸清掃&海底清掃に参加する人は是非お読み下さい。
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