ダイビング・ヒヤリハット摘出<17> 『使用前のタンク残圧が140しかない』
今回のヒヤリは、ボートダイビングでのこと。香住DSではボートを別の現地サービスにチャーターしているため、お店から車で20分ほどかかる船着場へ行って準備をします。このときに忘れ物があったら大変です。レギ、フィン、マスクに関しては予備で一つないし二つ持って行き、タンクも1本予備を積んで置くのですが、今回はタンクをジャストの本数しか持っていかなかったために、ヒヤリとしたことが起こりました。
激忙期が過ぎ、注意喚起レベルが下がってくる時期なので、ここは気を引き締めて残り2ヶ月の業務をしていきたいと思います。
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ヒヤリハット事例 17 「使用前のタンク残圧が140しかない」
項目: ファンダイビング
状況: 天候他) 晴れ 気温30度 水温28度 透明度&透視度20m
人数) メインガイド(イントラ)1人、アシスタント(TS-DM)1名、
ゲスト3人(NAUIアドバンス受講生2名、PADI-OW1名)
スーツ)全員5mmウエット
タンク)10Lタンク(スタッフ)&12Lタンク(お客様)
解説: この日はNAUIアドバンス講習で、1本目にボートエレクティブを開催した。1本目のダイビングを終了し、船着場に戻ってすぐに2本目のタンクに交換したら、NAUIアドバンス受講生の一人(女性)の12Lタンクの残圧が140気圧しかなかった。スタッフのタンクは170気圧10Lで、アドバンス講習生の空気容量(140×12=1680L)とほとんど変らなかったが、アシスタントのタンクと交換してもらって2本目のダイビングを開催した。
当該アドバンス講習生には、エア残量をこまめに見るようにお願いし、逐次報告を受けた。2本目はディープエレクティブ(ポイントのTop-14m、Max-32m)であったこともあり、もう一人の講習生(男性)のエア消費量が早く、当該講習生とほぼ同じ残圧であったことから、50気圧になったところで浮上を開始し、エキジットした。
対策: ①タンクを含め、店から離れた場所での開催では、お客様用の予備を必ず持っていく。(今回の場合は12L) ②もし予備がない場合は、お客様にスタッフのタンクを回し、水中ツアーの際には水深を上げるなど、残圧にフォーカスしたコース取りを行う。 ③タンクを積み込む直前にはバルブがしっかり閉まっているかどうか、実際にバルブを触って再確認をする。 ④充填した後にバルブをしっかり閉めておく。また、移動させる際のバルブの僅かな漏れに注意する。
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残圧140が発覚したときには、140気圧で12Lのタンクと170気圧で10Lのタンクとは空気充填容量がほぼ同じなので、当初は、講習生の方にそのまま使ってくださいって言いました。休憩時間に取りに行く案も確かにあったのですが、この講習生はエア消費がアドバンス受講生としては少ない方だったこともあって、それは考えから棄却。でも、このまま講習生に残圧の少ないタンクを使わせるのはリスキーだと判断しました。
次のダイビングではDEEP講習で-30mまで行くコースを考えていて、水深-18m以深へ行くだけでもストレスになるのに、さらに空気の少ないタンクでダイビングさせるのはストレスを増大させ、エア消費を無駄に多くさせるだけ。なにより、講習といえど残圧計ばかり気にしてダイビングが楽しめなくなっては元も子もない。そこで、エア消費が少なく、お客様より2mほど水深をあげて移動して下さってるアシスタントに交換をお願いしました。
水中では潮がそれほど当たっていなかった割には、イサキの大群、タカベ、スズメダイ、ニザダイ、アオリイカ、マアジの群れに遭遇し、水深-30mまで行くことができたこともあって、潜水時間は30分と短かったですがとても大満足された様子でした。
小さいストレスが海の中ではストレスサイクルによりもっとストレスが増大することは容易に想像できるので、それをいかに軽減するかも考えながらガイドしなきゃと思いました。



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